カミングアウトをしなくても

隠れゲイのmarutoが日々小さなことに挑戦するブログ

ゲイですが映画『エゴイスト』を観てきました

お久しぶりの投稿ですが映画『エゴイスト』を観てきていろいろ思うところがあったので記憶の新しいうちに記事にしておこうと思います。

※この記事には本編のネタバレが若干含まれておりますので、ご注意ください。

きっかけ

普段僕は同性愛がテーマになってる映画とかドラマとかってほぼ観ないんですよね。何故かと言われると明確なポリシーや答えがある訳ではないのですが。漠然と避けている感じですかね。そんな僕がこの映画を観に行こうと思ったのは予告編で鈴木亮平さんが「僕は愛が何なのかよく分かんないです…」と言っているのをたまたま見て

WA☆KA☆RU☆彡

と激しく共感したからです。


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愛ってなんやねん…
親が子を慈しむ愛は何となく想像できる…。でも成人した同性愛者の愛ってなんだかよくわからない。そりゃーアトモスフィア(雰囲気)は分かるよ…?。告白して付き合って、同棲して、長く一緒にいながらお互いのことを大事にする…みたいな………?

……ちょうどフラれたり、フったりを経験していた私は「愛ってなんやねん…」とドツボに嵌っていたので映画を観ることで安易に答えを見出そうとしておりました(遠い目)

映画鑑賞前まで

2/11(土)テアトル新宿にて鑑賞したわけですが、公開2日目ということもあり客席は9割以上埋まっていました。観客は女性7割、男性3割、私の第六感が男性3割の98%がゲイであることを教えてくれましただって、僕の前の座席の人ナ〇モンぽちぽちしてたし…

テアトル新宿って初めて行ったんですけど、入り口が地下に降りる階段1か所しかなく、シアターは1つで上映中の映画も2つほどしかない状況。この場にいる=「エゴイスト」を観にきた人=この映画に興味のある男性=ゲイであると自己申告している気がして若干居心地の悪さを感じました。二丁目なら周りもみんなゲイじゃん?って思うけど、ここは天下の伊勢丹のお膝元。人通りも多いところなので人目は結構気になりました。

恐怖感・緊張感

映画が始まると冒頭~1時間くらい、漠然とした恐怖感と緊張感に襲われました。映画の内容というよりも「濡れ場も含めたゲイの生活が公共の場で上映されている、それを多くの人が観ている」という状況にそう感じたのだと思います。この時、なぜこんな風に感じたのかずっと考えていたのですが

・家族でテレビを見ていたら濡れ場になった時に感じた気まずさ、居心地の悪さ
・(リアル等で)公共の場で周囲に聞こえる声量でゲイだと分かる会話をする相手への焦り、憤り
・今まで感じてきたゲイバレへの漠然とした恐怖

こんな感情が同時にごっちゃになって押し寄せてきた感じでした。映画館で初めて同性愛が描かれている映画を観たからだろうなぁと思います。まあ振り返ってみると勘違いなんですけどね。自意識過剰な恐怖が顔を出していたのだと思います。中盤~後半にかけては同性愛というよりも主人公と周囲の人との関係性の変化にスポットを当てた展開になっていったのであまり気にならなくなりました。

丁寧に描かれるゲイの所作

映画を観ていてずっと思っていたことはゲイの話し方、立ち振る舞いをとても丁寧に描いているなっていうことです。女性的とまでは言わないけどゲイが使っちゃう柔らかな口調や言動、視線の送り方。もちろん創作物なのでやや誇張されているかな?と思うところもありましたが主人公・周囲含めて「あ、なんかこういうゲイいるよね」とゲイ当事者も思う再現度でした。

最も印象的だったのは最初に浩輔(鈴木亮平)と龍太(宮沢氷魚)のお母さん(阿川佐和子)が会話するシーン。ゲイであること、恋人関係であることがバレないよう振舞っている中で、それでも滲み出てしまう物腰の柔らかな言動、表情。「こういうの、出ちゃうときあるよね~」と謎の共感性羞恥のようなものに襲われました鈴木亮平さんの演技力、凄い。

あとはゲイが集まって女子会みたいな雰囲気になったり、パーソナルトレーニングに通ったりと僕からすると「あるある」なゲイの生態が描かれていて新鮮な気持ちでした。なんとなく、ゲイがテーマになってるドラマ・映画って女性から見て綺麗な部分を切り取って描いている部分が多いかなと思っていたんですけど、この映画に関して言えば結構リアルなゲイを描いているなぁと思ったので。

物語への感想

映画という時間の限られた中での物語だったので、展開が早くやや唐突感を感じましたが長い目で見るとこういうことって起こりうるなぁって思いました。パートナーとの出会い、別れ、再会、そして死別、相手親との関係。個人的には浩輔(鈴木亮平)が「僕は愛が何なのかよく分かんないです…」のシーンにたどり着いたころには「いや、お前めっちゃ一途でいい奴じゃね…?それって愛じゃない?」って思いました。浩輔(鈴木亮平)が龍太のお母さん(阿川佐和子)の面倒を見る姿って、義務感や責任感というよりも龍太を通じてその家族も愛してるっていうことなんだろうなと。ただ浩輔と龍太のお母さんって法的には全くの他人で、これがノンケの結婚だったら義母・義理の息子ということになるんだろうなと思うと、同性婚ができない日本に対する問題提起のようなものを薄っすらと感じました。

愛がよく分からないって「相手のことを思ってやった自分の言動が相手にとって本当にためになっているか分からない」っていうことなのかな、と思います。浩輔と龍太の関係って金銭で繋がっている部分がある。浩輔は龍太に売り専をやめて欲しくて金銭的な援助をする。龍太は売り専から脱却すべく、皿洗いやごみ収集の仕事を始める。死因は明確に描かれていないけど浩輔からしてみたら龍太を追い込みすぎたのではないか、と自分を責めたくなる気持ちは容易に想像できます。そして、龍太が生きていたら龍太のお母さんの病気ももっと早く気が付けたのではないかと。エゴイストって一般的に「利己的な人(自分の利益を中心に考える人)」って言われますけど、最初は「この映画に出てくる人にそんな人いなくない?」って思っていたんですよね。ただ相手の気持ちや今後の展開が分からない中で「相手のためと思って行った発言・行動」って見方によっては自己満足になってしまう。で浩輔が自らの言動を振り返った際に「エゴ」を感じたのであれば「エゴイスト」という題名もしっくりきます。愛と自己満足は紙一重といったところでしょうか。

※一度しか観ていない状態で書いていますので描写の見落とし・誤りがある可能性があります。もしお気づきの方がいましたら優しくご指摘くださるとありがたいです。

なお、映画鑑賞後に知りましたが原作の小説があるようなのでこちらを読むとより作品に対する理解が深まると思いますので時間が空いたときに読んでみようと思います。

終わりに

同性愛を描いた作品を避けていたのって食わず嫌いだったなと思いました。ゲイであることを描いた作品を通して普段の自分の言動や生き方をちょっと振り返る機会になりました。一方でゲイの生態を忠実に再現すればするほど、自分がゲイバレする可能性も上がらないか?と若干不安に感じます。ただ世間に広く認知される機会が増えることは、世の中が変わっていく中では良いことなのだとも思います。
私の感想を観て「自分の周りには別にこんなゲイいないし」とか「的外れだなぁ」と思う人もいると思いますがそれは私がまだ大きな構成要素のうちのほんの一部しか見ることができていないからだと思います。なので(同性愛関連に限らず)食わず嫌いではなくまずは触れて、それから考えるという癖をつけていきたいなと思いました。

まあ結局何が一番言いたいかというと

鈴木亮平めっちゃイケメン(デュフフフフフ…)
ってことです☆

私も鈴木亮平に愛されたい、まるとでした~☆彡

 

 

 

 

ゲイの気になる同棲事情

ゲイバーに行くと「彼氏と同棲してます♡」という人とたまに出会います。

当初は(彼氏いるくせにゲイバー通ってんじゃねぇ…!)という謎の嫉妬心ばかりが芽生えていましたが、今では出会うきっかけや同棲のタイミング等根掘り葉掘り聞くようになっています。結婚がないゲイにとって何となく同棲って一つのゴールのように思えるんですよね(実際はそんなことはないんでしょうが)。だからその人がどんなことを考えて、何がきっかけでその選択をするに至ったのかが気になって質問攻めする訳です。

そんな中で私が必ず聞くのが「寝室とベッドは一緒なのか?」問題。

私って結構神経質な人間なのでたぶん一人でないと寝れないパーソンなんですね。
二人で寝たことないからわかんないんですけど…(嗚咽)
だから誰かと住むってなった時には寝室は別、最低でもベッドは分けたいな~と思ってるわけです。
そこんとこ、皆はどうしているんだ…?

私の個人的な調査によると9割の人は「寝室とベッドが同じ」とのことでした。

男二人が一つのベッドってなかなか狭くないか…?そもそもこの二人、かなりの巨漢じゃないか…。え?お住まいが新宿のタワマン?ベッドはシモンズのクイーンサイズ…?あ…(察し)

なーんてこともありましたが普通にちょっと狭めの1LDKで寝室一緒っていうパターンも結構あったので同棲の形も人それぞれなんだなーって思いました(雑なまとめ)。

数十年付き合っていて一回も同棲をしたことがない、という人もいるのでどんな選択をするのかも本当人それぞれって感じですね。私はというと1~2年付き合ってみてお互い良ければ同棲してみたいな~なんていう妄想は抱いています

「彼氏いないくせに何考えてるんだw」

って思ったそこのあなた。私が一番思ってるんで、痛いところついてこないでください(怒)。

東京に帰ってきて早1年。私もゲイバー狂いにリアル三昧()な日常を起こっているのであんなことやこんなことがありました…(遠い目)

前の記事にも書きましたがたくさんの怨念が溜まっておりますので少しずつ文章化していこうと思います☆彡

取り留めも中身もない投稿が続くかとは思いますが気が向いたら読んでくれると嬉しいです!

今年のクリスマスもボッチな気がするまるとでした~

 

 

【コミュ障ボッチ向け】ゲイバー開拓方法

お久しぶりの方も初めましての方もこんにちは、まるとです。東京に帰ってきて早1年。コロナ禍ではありますがちょくちょくゲイバー開拓をしております。ゲイバーってどんなところだと思いますか?

僕はゲイバー通いを始める前は

ハイテンションなホゲちらかしたオネエっぽい人がボディタッチしながらマシンガントークする場所

と思って自分が行くような場所ではないかな~と思っておりました。何しろ私はコミュ障のボッチ。そんなところに行ってしまったら最後、PTSDになって立ち直ることが出来ないでしょう

ゲイバー開拓を始めて分かったことはそういうお店はごくごく一部で、年齢や容姿、コンセプトなどで本当にいろいろなカラーのお店があるということです。

そこで今日は「ゲイバーって何となく興味があるけど…ボッチだし行くの怖いな…」って思っている方向けに僕がゲイバーを開拓する際のポイントを書いていこうと思います!

①自分よりも少し高めの年齢層のお店に行く

始めていくゲイバー。右も左も分からない状態で行くということはある意味「おいしい状態」と言えます。新入社員ってどこか可愛いじゃないですか。そんな感じです。これを利用するために自分の年齢よりも、少し高めのお客さんが来るお店を狙います。大抵のお店ではお店の人も、お客さんも可愛がってくれてチヤホヤしてくれます。まずはここでマイナスだった自己肯定感を上げていきましょう。ここでは無理にテンションを上げようとしたりせず、年上の方がリードしてくれる会話を楽しみましょう。私は始めていったお店で変なテンションでママに絡んでしまい、小一時間説教されたことがあります。空気は読みましょう。

 

②カラオケがないお店を選ぶ

あなたが腹式呼吸を完璧にマスターしてビブラートを駆使しながら安定した歌唱力で周囲を魅了できるのであればカラオケがあるお店を選んでも問題ありません。しかし、そうでない場合はまずはカラオケがないお店を選んだ方が無難です。理由は2つあって、1つめは陽キャグループが集うお店の可能性があるからです。カラオケのあるお店って大抵友達同士グループで来るお客さんが多いんですよね。そこに一人で飛び込むのはなかなかハードルが高いです。そして2つめは単純に会話が楽しめないから。結構うるさいので隣の人との会話もままならない場合があります。カラオケの有無はお店のSNSを調べればわかることが多いので事前にリサーチしておきましょう!

 

③開店直後を狙って行く

開店直後はお客さんが少なく、お店の人とゆっくり話すことができます。始めていくお店であればママや店子があれこれ興味を持って質問してきてくれてそこから会話が広がっていきますのでコミュ障のボッチでも安心して楽しめます。盛り上がりそうなイベントがある日も初回は避けた方が無難かもしれないです。忙しいと店子もママも一人ひとりとちゃんと会話ができないので。私は何もリサーチしていなかったがために、ゲイバーのママのバースディイベントに突撃したことがあります。ドアを開けた瞬間にすべてを悟ってそのまま帰りました(遠い目)。

 

いかがでしたでしょうか。ゲイバーを一人で開拓するって結構エネルギーはかかりますが、その分そこから交流が広がっていくときはとても楽しいなと思います。なので「興味はあるけど、何となく怖い…」と思っている人の参考になれればとても嬉しいです。

かなり久々の投稿になってしまいましたが、東京に帰ってきてゲイ活を1年してみてたくさんの怨念が溜まっておりますのでブログで文章化して少しずつ供養したいなと思っているので気になった方はお付き合いいただけると嬉しいです!

1年ゲイバーに通っても全くナンパされないまるとでした~☆彡

(ハハッ…)

 

僕と一緒に踊りませんか。

連日ウクライナ侵攻がニュースで取り沙汰される中、鬱々とした感情を抱えていた私は癒しを求めて本屋に繰り出した。今流行のちいかわのグッズか本でもあれば良いなと思いぶらぶらしていたのだが結局買ったのはこの本だった。

ちいかわの「ち」の字もない。それどころか癒しにすらならない…。こんな本を買ってしまったのはなんちゃってコンサルに転職し、意識だけは高まってしまった結果なのかもしれない…。もう少しまともな理由をあげるとすると日々ニュースで流れるロシアという国の実情がどのようなものなのか、知りたかったからなのかもしれない。

本書の著者、古川英治氏は日経新聞に所属しモスクワ特派員を経験している。本の中ではロシアが今まで行ってきた工作の数々が生々しく取り上げられていた。その中でも特に興味深かったのがロシアが仕掛ける情報戦だ。

不都合な真実を煙幕でかき消すために偽情報を次から次へと流す。特定の思想に煽動するために情報を捻じ曲げる。目的達成の為に手段を全く択ばない。しかもこういった情報の流布は政府系メディアが流すテレビ番組から一般市民を装ったネットでの書き込みまであらゆるチャネルで行われている。こういった工作は特定の個人を貶めるばかりでなく、アメリカの大統領選にまで影響を与えたという。

背景を少しばかりかじってからウクライナ侵攻のニュースを見てしまうと絶望的な気持ちになる。根底にある思想が全く異なり、手段を選ばない相手に対抗術などあるのだろうか。この本を読んだあと率直に後悔した。貴重な休日に、なんでこんな憂鬱な気持ちにならなければいけないのかと。ただ、ちいかわに囲まれて何も考えずにボーっと過ごす優雅な休日にしたかった。まだピッコマへの重課金を続けていた方がましだった。

また、自分の考えなんて簡単に操作され得るということは分かっておく必要がある。平和な日本に生きてきて自分の意思で生きてきたように思えるが、様々な考えに影響され、人目を気にして人生の選択をしてきた。自由に生きているようで、私もまた誰かの掌の上で踊らされているのかもしれない。

現に今の私は短髪にジム通い、ハロプロ好きと、典型的なゲイとしての階段を上りつつある。ただの引きこもりから幾分かアクティブになったので特に後悔はしていないのだが「典型的なもの」と同質化していく自分に安直さを感じずにはいられない。自分の考えで行動していく、ということが如何に難しいかということを日々考えさせられる。

最近は「難しいことを考えずに、流れに身を任せても良いかも☆彡」とも思っているわけですが、なかなか突き抜けることは難しいですね。考えることに疲れた人がいたら、僕と一緒に踊りましょう。誰かの掌の上で。

 

自粛は辛いですね

転職して約半年が経過しました。何とか生きています。仕事も変わったけど一緒に働く人も大きく変わりました。一番は年代ですね。以前は超高齢化した職場で働いていたので同年代の人はほぼおらず、自分の親世代位の人と働いていました。今はというと自分より年下から少し上、40位までの人と仕事をしています。「合コン行きたいね」とか「そろそろ結婚かな」みたいな話を聞くとやっぱり少し肩身が狭い思いをします。

新しい職場でもやっぱりカミングアウトはしないかなと思っています。一応、今の会社はLGBT関係の研修があったり自主的なアライの活動があったりするんですけど、やっぱりわざわざ言おうとは思わないですね。久しぶりに「結婚は?」「彼女は?」って聞かれてこの感じ久しぶりだな~なんて思いました。

確かにカミングアウトしていない人から異性関係のことを聞かれるのはモヤっとしますけど、まあそれも仕方がないことかなと割り切りつつあります。だってゲイ同士だってしょっちゅう色恋の話をする訳じゃないですか。共通の話題としては振りやすいネタなんですよね。だから当たり障りのないネタをあらかじめ仕込んでやりすごしている感じです。

そんな訳で職場ではゲイであることを明かさずに仕事をしているので、やっぱり少しずつフラストレーションが溜まってくるんですよね。そうなったときにゲイバーでお酒を飲んだり友達とワイワイするのが自分にとっては良い息抜きになるんですけど、コロナが流行していることもあってなかなかそれも叶わない。ゲイ活を始めて人と関わる楽しさを覚え始めた分、それがなくなってしまったときの辛さも感じるようになってしまいました。

もともと一人で過ごすことも苦ではないので、海外ドラマを見たりピッコマに課金したりすることでやり過ごすことはできるんですけどやっぱりそれだけでは埋められないものがありますよね。最近はチヤホヤされなくなったものですから、道重さゆみさんのまねをして毎朝鏡の前で「今日も可愛い♡」って言ってなんとか自己肯定感を保っています怒

まあ結局何が言いたかったかというと早くコロナ落ち着いてほしいねっていう、大して捻りのない愚痴なのです。今年はブログやTwitterを通してリアルとかできたらいいなとも思っているので、みなさん引き続きよろしくお願いいたします。

最近はまっている曲です。誰かを大切に思う気持ちが歌詞に込められていてグッときます。良かったら聞いてみてね。歌っているのは今推している江端さんです!


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早くコロナが終息しますように☆彡

初体験で売り専に行った話

初体験って忘れられないものですよね。皆さんの初体験は「誰と、どこで、どんな」でしたか?僕はというと…金で買いました。笑
「お金で相手を買うなんて金持ち…!」なーんて思う方もいると思いますが、事情はまったく違います。極度の心配性、そしてコンプレックス持ちの自分が、それなりに考え抜いた結果だったのです。という訳で今日は初体験で売り専に行った話をしていきたいと思います。

 

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きっかけ

それはワシが遠い昔、21歳のピチピチの大学生だった時の話じゃ…(遠い目)


根暗でコミュ障だった自分もゲイであることははっきり自覚し、出会いやそっち系の話には興味津々でした。


しかし冒頭にも書いた通り、自分は極度の心配性、そしてコンプレックスの持ち主。誰かに相手にされるとは思えず、行動を起こせば誰かにバレてしまうんじゃないか、という超絶な自意識過さをもっていたので、どうしたらゲイの人と会えるのか、あわよくばそっち系の流れにもっていけるのか?分からずに八方ふさがりの状態でした。


そんな中、ネットサーフィンを見つけて知ったのが売り専の存在。お金を払えばにゃほにゃほができるという、自分にとってぴったりのシステムだったため、東京中、いや、日本中の売り専サイトを見漁っていました。「ここなら自分を受け入れてくれるんじゃないか?」と謎の高揚感を感じたことを今でも覚えています。


そんな訳で大○屋で稼いだ小金を片手に売り専に行くことを決断をしたのです。

お店選び

小金を持っていたとはいえ、当時の私は大学生。それなりにかつかつの生活を送っていました。

そこでお店選びをする際は
・お店の雰囲気
・どんなボーイがいるか
・値段がリーズナブル化
という3つのポイントに絞ってお店選びをすることにしました。


まずはお店の雰囲気。古いリンクや広告がそのままになっていたり、何となくボーイの入れ替わりが激しそうなところは選択肢から外しました。まあ今思うと行ってみないと分からないことの方が多いんですけどね。


次にボーイ。これは完全に自分のタイプかどうかという話ですね。売り専というと若くてきれいな、とかスポーティなっていうところが多いんですけど、自分は少し年齢層高め20代後半~40代位で普通体型以上の人が、当時は良いなと思っていたのでそんなお店を探していました。


最後に値段。初めてだったし、よく分からなかったのでとりあえず60分コースの値段を比較して候補を絞っていきました。因みに売り専は、店で持っているマンションに行くか、ホテルや自宅に来てもらうか、のどっちかですが当時は実家に住んでいたのでお店のマンション一択でした。


そして最終的に決めたお店は新宿にある老舗の売り専。ボーイはお店の中でも比較的評判がよさそうな年上のお方。

当日

試験も落ち着き余裕ができた日、私はとうとう売り専に行く決意をします。

当日HPのメールフォームから予約。ここはGmailの仮名アカウントから行いました。確認のために電話番号も求められましたが、当時はチキンすぎて伝えることができず、こちらから非通知で確認電話をすることでOKとしてもらいました。


指定された場所は新宿のマンション。ドキドキしながらインターホンを押すと中から指名したボーイの方が。お店によってはボーイと引き合わせる前に、スタッフが出てきてアルバムを見せるようなところもありますが、ここはワンルームマンションでボーイとだけ会うシステムでした。緊張しすぎて何を話したかあまり覚えてなかったんですけど年齢と初めてということを伝えて驚かれた気がします。メインの客層はやっぱりオジサマのようですね。


内容はまあ、ご想像にお任せしますががっつりではなかったですね。とにかく緊張と恥ずかしさであっという間に時間が過ぎてしまったように感じます。最中は終始高揚感でいっぱいでしたが終わると一転、何とも言えぬ罪悪感のようなものでいっぱいでした。賢者タイムだったのもあるかも知れませんが…。笑 こうして私の初体験は終わりを迎えることになります。

今でも売り専行ってます

実は売り専には今でも行ってます。自分が行きたい時にパッと行けるし、駆け引きや相手探しに時間がかからないのですごく楽なんですよね。よくナ○モンで一日中、いや一年中「mr」とかってハウリングしている人いるじゃないですか。ああいう人もさっさと売り専行って、ポチポチスマホいじってる時間をもう少し有効に活用すればいいのになって思ってます。まあ人それぞれでいいとは思いますけど。多様性の時代ですからね。

因みに初体験の相手だった方は今でも同じ店で働かれていて、先日大阪から久しぶりに帰ってきたときに再開して大変感慨深い思いをしました。向こうは覚えていませんでしたが笑

今まであまりブログに書いてこなかった下っぽい話を今回させていただいた訳ですが、こういうところも少しずつ文書化していくことができたらいいなと思います。根暗な陰キャなんですけど、振り返ってみるとネタにできそうなことが結構ありました。A○Cクッキングスタジオに入って、秒で退会した話とか…、プロに女装させてもらった話とか…

マイペースにはなりますがゆるゆると引き続き更新していきたいな~と思ってます。最後までお読みいただきありがとうございました。

それでも彼氏が欲しい、まるとでした~☆彡

 

 

もっと自分を表現したい

気が付いたら30代になっていました。まるとです。
26歳あたりから「30になったら死ぬ…!」という謎の焦燥感がありましたが、なってしまったら意外と現実として受け入れることができました。地に足をつけて生きていきたいものですね。

 

ただ自分の20代を振り返ってみるとクヨクヨしてなかなか行動が起こせなかったり、一日中海外ドラマに没頭したり、漫画アプリに15万ほど課金してしまったり…。単体の趣味としては良いんですけど、全体として見たときに自分が消費する側の時間の使い方が多かったなという気がします。

 

もちろん映画や漫画を見ること自体は楽しい趣味ですから今後も続けていきたいとは思います。ただ、自分が思っていること、考えていることを外に表現していくようなことにもっと時間を使っていきたいと思った次第です。

 

理由としては大きく2つあって、まず一つ目は自分の考えをきちんと外在化して整理したいから。頭の中で自分が考えていることって意外と非論理的だったり、必要以上にネガティブだったりするわけですけど、それを外に出す過程で「なぜ自分はそう思ったのか?(感じたのか?)」ということが整理できます。そうすることで自分自身を冷静に見ることができ落ち着くことが出来るんですよね。

 

最近「セルフケアの道具箱」という本を読んだんですけど、自分の中にあるものを外に表現する(=外在化)って自分のメンタルコントロールをするうえで大切なんだなーって学んだことも要因です。

 

 

2つめは人との交流をもっと広げていきたいから。

自分が外に出したものって、多かれ少なかれ誰かの目に留まることになります。文書に限らず、写真や絵も。すぐに誰かと繋がることはできないかも知れないけど、何もしなければ、何も起こらないままです。表現する場はこのブログかもしれないし、Twitterかも知れないし、ほかの場所かも知れません。いろんなツールを試していきたいと思います。そうすることで誰かに自分を知ってもらう、そしてそこから生まれる交流を楽しむ、ということができたらなという感じです。

 

「食わず嫌いだったけど、やってみたら意外と楽しかった」ということが最近続いたので、今後もいろいろ挑戦していきたいと思います!