カミングアウトをしなくても

隠れゲイのmarutoが日々小さなことに挑戦するブログ

友情結婚についての僕の体験…

世間では元号の変わり目で結婚ラッシュとかがあるのでしょうか。今回は友情結婚について書いてみようと思います。まず友情結婚とは簡単に言うとゲイとレズの人が結婚したりすることですね。恋愛関係ではなく、あくまでも友情をもとに家庭を築いていくということになると思います。マイノリティ同士だけではなく、マイノリティとストレートとかいろんなパターンがあると思うんですけど、知り合いに友情結婚をしている人はいないので、自分の経験の範囲内で書きます。

 

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社会人になって間もなく、20代前半の頃僕はゲイでも普通の家庭を築けないかと思っていました。女性と結婚をして子供をつくって…。みたいな。想像するだけで世間から受け入れられるような気持になりました。自分にも普通っぽい人生を送れる機会があるのかも…!と。

 

そこでネットサーフィンをしているとMilk(ミルク)という友情結婚の相手を紹介しているサイトを見つけました。数年前の記憶なんで若干あいまいなところもあるんですけど、アドレスとかプロフィールとかを登録して紹介開始みたいな感じでした。

 

いろいろな女性のプロフィールとかを見ていると、意外とレズビアンの人が多いんだな、って思いました。あとは性的接触が苦手なストレートの方とかアセクシャルの方とかいました。その中で、一人気になった方がいました。2歳年上のレズビアンの方で趣味とかプロフィールが合ったので連絡を取ってみることに。確か連絡先の交換は有料で銀行振込で支払いました。その後メールのやりとりからはじめることに。

 

好きなテレビ番組が同じだったり、職場の最寄駅が同じだったりと結構メールのやり取りをしていても楽しかったので1カ月くらいやりとりをしたあとにリアルで会うことに。土曜日の昼間に都内某所で待ち合わせをすることになりました。

 

ネットで知り合った人とリアルで会うということはその時がはじめてだったので、結構どきどきしました。実は詐欺とかだったらどうしようとか、いろいろ考えましたが当日待ち合わせ場所に行くとかなり美人の方が。ゲイなので性的に惹かれることはなかったんですけど、美人の人といるとなんだか緊張しました。

 

周りにあまり聞かれたくない内容のことも話すので、ということで個室の居酒屋みたいなところに入りました。お互いのマイノリティについていろいろと話してみると彼女は親が結婚に対して口うるさく言うということと子供が欲しいということで登録したとのこと。僕は自分がゲイで付き合ったこととかもないんです、みたいなことを話しました。自分のマイノリティについて話すのははじめてだったので結構新鮮でした。

 

ただ直接会ってこの人と友情結婚をしていくと考えると違和感しか感じなかったというのが正直なところでした。うまく言葉にはできないんですけど。友情結婚という前提がなく、純粋に友達からはじまった関係ならもう少し違ってくると思うんですけどね。何ていうかこの人と共犯になれるか?みたいな変なこと考えちゃうんですよね。お互いに好きなわけでもないのに世間体のために一緒にいる。ある意味では世間をだますようなことをする。それも0から人間関係を築く人と。違和感は彼女も方も感じたみたいで、またねと別れたもののその後お互いに連絡を取ることはありませんでした。

 

実際にここまで経験してみて自分にとっては友情結婚は「ナシ」だという結論に至りました。人それぞれでいいとは思うんですけど、僕の場合は自分が耐えられそうもない感じたんです。主に

〇周りを騙す罪悪感

〇好きでもない人と同じ空間で過ごしていく

という点ですね。僕は内罰的なところがあるので、ネタさえあれば自分を責めてしまいそうで、友情結婚は自分にとってリスキーだと思いました。あとは純粋に好きでもない人と同じ空間で過ごしていくのは苦痛だろうな、と思いました。別居とかありだとは思うんですけど、それもそれで面倒くさそうですし。世間体を気にする割に面倒くさがり屋ですね笑

 

あとはゲイとして普通に恋愛とかしてみたいなあと思った訳です。いろいろ悩むわけですが、実際に行動して感じてみることってとても大切だな、と思いました。今は彼氏がいる訳ではないんですけど、恋人探しのために登録したサイトとかも体験談を書いていければなと思います!