”自分に同情するのは下劣な人間のやることだ” 「ノルウェイの森」より
最近、意識的に本を読むようにしています。ちょっと前までは少し難しい本にばっかりトライしていたんですけど、そうなるといまいち続かないので、とりあえずBookOFFとか本屋さんとかで気になった本を読んでいくっていうことをしています。
そこで読み始めたのが村上春樹。本屋で立ち読みしてみた限りでは読みずらいなって思ってたんですけど、頑張って「1Q84」を読んでみるととても面白かったんです。
ということで村上春樹の長編小説を順番に読んでいるんですが、最近読んだ本は「ノルウェイの森」。タイトルからするとノルウェイの森で主人公がクマか何かと戦う冒険小説みたいな話なのかなーって思ってたんですけど、
日本の恋愛小説っぽいかんじでした。そこに出てくる主人公の先輩でスーパーエリートの永沢さんっていうひとがタイトルの
”自分に同情するのは下劣な人間のやることだ”
っていうフレーズが言うんです。これを読んだときギクっとしました。永沢さんって作品の中では完璧な人間みたいな描かれ方がされているんですけど、結構考えさせられることをよく話しています。
自分に同情するってどういうことでしょうか。
僕は自分かわいそう…!って自分の現状とか不幸に酔うことなのかなーって勝手に解釈してみました。僕も仕事で人並みにうまくいかないこととか、孤独を感じたりして自分かわいそうって思ってしまうことがあるんですけど、本当に心からそう思うんだったら
行動しろよ
ってことだと思うんですよね。永沢さんて天才的なスペックなんですけど、突き詰めてみると鬼のように努力してるんですよね。そんな永沢さんからしてみたら努力もせず、自分の現状を嘆いているだけの人間なんて自分に酔っているだけの「下劣」な存在なんでしょう。
自分かわいそう、って酔うのって些細なことがきっかけでやってしまいます。でもそれ自体には何かを解決したり、未来を切り開く力ってないんだろうなーって思います(キリッ)。だから最近は自己陶酔しそうになったら本を読んでその世界に集中したり、料理とかしたりして意識をそらすようにしています。ようはウジウジしている暇があったら自分にプラスになるように有意義に行動しようっていうことですね。
永沢さんはほかにもありがたいお言葉をたくさんおっしゃっていますので、まだ「ノルウェイの森」読んでいない方はぜひ一読してみてください。